ペンライトの海に溺れて

夢みたい でも夢じゃない

溺れるナイフの重岡くんを見て他担が感じたこと

映画「溺れるナイフ」、タイミングが合ったので公開初日に見てきた。

お目当てはジャニーズWESTの重岡くん。ツイッタージャニーズWESTの話はそんなにしていないが現場には毎回入っていて、重岡くんが制服を着るなら見に行くしかないと公開前から楽しみにしていた。

役柄は主人公の女の子に片思いする同級生で、まっすぐで優しくてかっこいいというよりかわいくてムードメーカーの少女マンガ2番手あるあるな性格。というか、まんま重岡大毅だった。

重岡くんはジャニーズWESTでセンターを務めていている。一般的にセンターというと絶大な人気とか顔面力とか圧倒的な「なにか」があるエースだと思うのだが、テレビや雑誌で見る限り彼は学年に一人はいるお調子者というイメージ。私はそんな重岡くんの魅力を「誰からも慕われる愛され力と親近感」だと思っていて、この魅力が映画で最大限に生かされていたのではないだろうか。

 

今回、ジャニーズの通過儀礼であるキスシーンがあった。以前出演していたドラマ「ごめんね青春!」ではあとちょっとのところだったので、ファンも待望…というか楽しみのひとつだったはず。

しかしまぁ、あんなにこそばゆくて甘酸っぱくてきれいなものを見たのはいつぶりだろう。

好きな女の子の髪の毛を触る感じとか、キスの後の表情とかすべてが愛おしかった。これを見てきっと中高生は意中の人とのこれからに胸を躍らせるに違いないし、大人は自分のファーストキスを思い出すような、なんだかそういったリアリティのある演技で本当に良いシーンだった。

 

だがこれは映画を見た観客としての感想であって、私は一ジャニヲタとしてこのシーンを見るともうとんでもない気持ちになる。先ほども言ったようにこれはヲタクたちが脳内で描いている重岡大毅まんまなのだ。ちょっと照れる姿や不器用な感じ、格好が付けきれない性格がどうしても重岡くんにリンクする。取材でも監督にリアルな演技を求められた、と書いていたし彼らしさが随所に出ているのだろう。実際、少し噛んでいたり設定を守って訛らないといけないはずが関西弁で会話をする場面があったのでそれが監督の手法なのかもしれない。

私が重岡担ならどうだろう。リアリティのある彼の演技を演技として冷静に見れるだろうか。重岡くんが恋をしたらこんな顔をするのかな、こんな言葉を言うのかなと描いた妄想が映画館の大きなスクリーンで、しかもものすごくきれいな女の子と交わされている姿を見て、色んな気持ちが暴れ回るはず、、、

そんなファンを思って私はただただ「重岡担!生きて!」と心の中で叫ぶしかできないが、公開前の試写会で映画関係者から重岡くんの演技が絶賛されていたこと、今をときめく俳優陣と並んで出演することは他担から見て非常に羨ましかった。役柄や演技がどうであれ、ファンにとっては応援しているアイドルが映画に出演できることの嬉しさもきっとある。あぁ、めでたい。

 

こうしてジャニーズの通過儀礼を経て、アイドルと共にヲタクも成長していく。

来春には自担のキスシーンも待っているので勉強になる良い機会だった。